同居人はひざ、時々、頭のうえ。5巻ネタバレと感想!ハルと素晴の出会いに涙する

    同居人はひざ時々頭のうえのネタバレ

    ほのぼの感動の癒し系漫画『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』第5巻のネタバレと感想です。

     

    不器用ながらも、自分から変わっていこうとする素晴と、素晴のことを自分より下だと思って、世話を焼くごはん命の猫のハル。

    今作では、そんな1人と1匹の過去と出会いを、描かれていました。

    素晴の学生時代と、ハルの野良時代は…!?

     

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    目 次

    同居人はひざ、時々、頭のうえ。漫画5巻のネタバレ

    君と出会ってからの僕【素晴編】

    河瀬が訪ねてくるのですが、素晴は打ち合わせのことをすっかり忘れていて、本の整理をしていました。

    きりの良いところまで、整理をしてもらってもいい、と河瀬は言いますが、素晴は待たせるのも悪いと、断ります。

    河瀬は瞳をキラリと光らせて、その間、ハルの相手をするといい出したので、素晴はすっぱりと、打ち合わせを始めることに。

    そのころハルは、ゴミ袋用の紙袋に入って眠っていました。

     

    打ち合わせの中で、素晴の小説には恋愛要素がないことを河瀬は指摘します。

    読者の意見もふまえて、今後の新たな展開の1つとして恋愛要素を入れるのはどうかと、河瀬に提案され、素晴はぐるぐると考え込んでしまいました。

     

    そんな時に大翔

    「お前、彼女ができたって本当か!?!」

    と家に飛び込んできました。

    それは以前家に来たことのある、ななのことでした。

    大翔の妹の渚もいて、素晴に彼女がいるという事はの勘違いだったことが分かります。

    「素晴さんとおばさん(素晴の母)昔からよく似てるなって、思います」

     

    小学生の頃、渚は家のカギを失くした時、素晴に助けられた事があり、素晴の母親にも優しくしても貰ったことを思い出します。

    「ふたりとも、優しい所が、そっくりです。」

     

    渚は言うことに必死で、はっと我に返ると大翔を促して帰ろうとしました。

    素晴は「親とそっくりたなんて、初めて言われた」と思っています。

    以前借りていた本を返すために来たのだと思い出した渚は、踵を返して素晴に本を返すのです。

     

    素晴に借りた本が面白くて、続編があることも分かったので、図書館で借りると言う渚に、「続編も持っているけど、すぐには探せないから見つかったら大翔に本を渡す」と素晴は言います。

    そこで、渚が「私が借りに来てもいいですか?」と。

    素晴は「いつでも、貸してあげるよ」と言い、それを聞いた渚は嬉しそうに大翔と帰っていきました。

     

    それを見ていた河瀬は、甘酸っぱいと思いながらも「大事に思う相手を通して、色んなことに気付かされたり、世界が変わって見えたりするんですよね」と素晴に言い、始める前から得意な人はいないから、と恋愛要素を入れた展開を入れようと素晴に提案していきます。

     

    河瀬が帰った後、素晴はハルの姿が見えないことに気付くのですが、ゴミ袋に入ってホコリだらけのハルを見つけほっとしました。

    ハルを拭くため、濡れタオルを電子レンジで温めている間、河瀬の「新しい発見は、身近にあるかもしれません」という言葉を思い出していました。

    温めた濡れタオルで、ハルを拭きながら「がんばってみるか!」と決意したのでした。

     

    君と出会う前のこと①【ハル編】

    素晴が本の整理を始めて、ゴミ袋代わりに用意した紙袋にハルは入り、眠ってしまいます。

    そんなハルの、夢のお話です。

     

    ハルは弟たちと一緒に、段ボールに入れられて捨てられていました。

    ここがどこなのかも解らず、恐怖に襲われますが、自分達よりも大きなトラ猫のトラに会います。

    弟たちが怖がる中、自分も怖いがそれを隠して「弱気になっちゃだめ!」と弟たちを励まします。

    それを見たトラは、生きる気があるなら、ついておいで、とハルたちを猫のたまり場に連れていくのでした。

     

    それからトラは毎日、ハルに色んなことを教えます。

    最初はハルたちを邪険にしていたクロも、カラスの怖さについて教えたりしました。

    そんな中、ハルの弟2匹が人間の所にいくのですが、それを止めようとしたハルを狙って、カラスが飛んできます。

    ハルを庇ってカラスに立ち向かうトラ。

    弟たちを連れて逃げろと言われたハルは、トラの言う通りに逃げました。

     

    帰り道も分からなくなり、「小さな弟たちを守ることができるのは自分だけだ」とハルは思うのでした。

    君と出会う前のこと②【ハル編】

    新しいご飯の場所を見つけたハル。

    そこにやって来たのは、人間のお婆ちゃんでした。

    優しい「いいにんげん」にやっと出会えたと思っていたハルですが、翌日には市の人間が来ていて、猫の餌場を片付けてしまい、ハルは残念に思いながらも今日のご飯を探すのでした。

     

    ご飯を探しているうちに、弟たちは疲れてしまったので、自分だけでご飯を探しに行くことにしたハル。

    弟たちの『はやく、かえってきてね』の言葉を背に、早く帰ってこなくちゃ、とハルは思ったのでした。

     

    いまいちなご飯だけど無いよりはマシだと考えて、ご飯をくわえて弟たちが待っていたところに、ハルは戻ります。

    でもそこには弟たちはいなくて、焦りながら探していると、弟の一匹が倒れているのを見つけたのでした。

    「どうして、目をあけないの?わたし、守れなかったの…?」

    倒れている弟に寄り添うハル。

     

    どれくらいそうしていたのでしょうか、「命は失くしたら終わりだから、大事にしろ」というクロの言葉を、ハルは思い出します。

    そして、トラが教えてくれたことと、最後の自分を庇った姿を思い出し、「ひとりでも、生きなきゃ」とハルは立ち上がり歩き出しました。

     

    再びご飯を探すハルは霊園に迷い込み、素晴と出会うのでした。

    君と出会う前のこと③【ハル編】

    素晴の家に、つれてこられたハル。

    警戒が解けずに部屋の隅にいるハルですが、素晴は気にせずにいます。

    もっと見極めなくては、とハルは思いますが、用意されているご飯と水、それにハル用に作られた寝床、ハルはふかふかの寝床に入りながら、トラの言った「ステキな人間」が素晴なのかもしれないと考えているうちに、眠ってしまいました。

     

    呼ばれて目が覚めたハルは、素晴が整理をしていた部屋の、ゴミ用の紙袋の中でした。

    素晴に抱き上げられたハルは、ホコリまみれ。

    ハルが「あそこで寝ていたんだっけ」と紙袋を見ていると、素晴は温めた濡れタオルを持ってきてハルを拭き始めます。

    温かくて気持ちがいいハルは、素晴の膝の上で寝そべるのですが、素晴は「しょうがないなぁ」と微笑みハルを撫でます。

     

    ハルは素晴を見つめながら、自分はもう、ひとりじゃない、と思うのでした。

    君といっしょに【素晴編】

    河瀬が資料にと持ってきた、恋愛映画を素晴は観ていました。

    ですが、素晴には恋愛というものが不可解で、自分には無理かもしれない、と自己嫌悪に陥っている時に、野良猫の集会場になっている庭からたくさんの猫の鳴き声が聞こえてきます。

    庭へ続く戸を開けて、野良猫を追い払う素晴なのですが、1匹の猫が部屋に入り込んだのです。

     

    その猫には首輪がついていて、飼い猫だということが分かりました。

    陽(ハル)と鉢合わせてケンカにでもなったらまずいと、素晴は猫を捕まえようとするのですが既に遅く、威嚇するハルがいました。

    しかし、事態は変わって、陽は威嚇をやめて入り込んだ猫の近くに行くと、その猫はハルの側に陣取ります。

    素晴が外に出しても、戻ってきて陽の側から離れません。

    「どうして、陽のそばに…」と呟く素晴ですが、陽の側を離れない猫を見て、自分が小さい頃迷子になった事を思い出したのです。

     

    ひとりぼっちが、とても怖かったんだ

     

    ハルの側にいる猫を見つめていると、「首輪の裏に連絡先をつけることができる」というななの言葉を思い出した素晴は、首輪を確認すると連絡先がわかりました。

    しかし早速連絡するのですが、連絡がつきません。

    再び猫を外に出そうとするのですが、やはりハルのところに戻ってきます。

    「この猫の飼い主だって、きっと心配している」と考えた時に、以前ハルがいなくなった時のことを思い出す素晴。

    連絡がつかないのは、この猫を探しているのかもしれない、と考えて、連絡先の住所を確認すると、猫用のキャリーを用意します。

     

    よけいに怯える猫に「ちゃんとお前の飼い主の所に、連れてってやるから」必死に素晴が言っていると、怯える猫ではなく、陽がキャリーに入ったのでした。

     

    君といっしょに【ハル編】

    ここは安全で静かな自分の場所なのに、侵入猫(しんにゅうしゃ)を許すなんて、やっぱり素晴は頼りにならないと、戦闘態勢に入るハルでしたが、侵入してきた猫は以前、動物病院で会った猫でした。

    怯えて自分の側にいる猫に「小さい子は弱いのだから、守ってなりな」というトラの言葉を、ハルは思い出します。

    怯えている猫は小さくないけれど、と考えていると、素晴に外に出されそうになった猫が叫びながら戻ってくる姿を見て、

    「大きさは関係ないのかも…と思い、自分が守ってあげなきゃ!」

    と決心します。

     

    「迷い猫ということは、帰る場所があるってことよね?」と猫に聞くと「うん…」と返事があったので、自分がなんとかするとハルは言います。

    そして、素晴が用意したキャリーを見ると、パニック状態になる猫を落ち着かせて、キャリーに一緒に入るのでした。

    一人と二匹は、外の世界へ踏み出す事にしたのです

     

    『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』6巻へ続きます。

     

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    同居人はひざ、時々、頭のうえ。漫画5巻の感想

    過去編が主になっていた「ひざうえ」5巻。

    大事に思う存在ができることで、自分の世界が変わるのだと考えされられるお話でした。

     

    幼い仔猫たちが過酷な環境で必死に生きている姿に、涙がこぼれましたね。

    ハルがひとりになって、どうやってラーメン屋の春に出会うのか、その後どうして春の所に行かなかったのか、気になっていたことが解消。

    ハルは生き方を教えてくれた先輩猫のトラをはじめ、出会いと別れを経験して、素晴と出会います。

    安心できる場所を見つけたハルには、よかったねぇと言いたいですね!!

     

    そして、新しい世界に目を向け始めた素晴、良い変化だと思います。

    素晴がハルを拭くための濡れタオルを、レンジで温めて温度を確かめてからハルを拭くのですが、素晴の優しさが伝わってくるシーンでした。

    ハルと出会い、飼い始めた事で素晴の心に新しい風が吹き始めたのではないかな?

     

    『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』の6巻の発売は今年の冬の予定ですが、とても待ち遠しいですね!

     

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