死んだ人が、地獄か天国か行く前に寄る場所である死役所。
いわゆる閻魔大王さまの変わりの様な物でしょうか？
そこでは元死刑囚であった人々が職員として働いており、それぞれが複雑な過去を持っています。
その中で特に秘密を持っていそうなのが、主人公である総合案内のシ村。
常に営業スマイルで皆に接しているも、ごくたまに恐ろしい顔をしている時もあります。
今回はシ村の正体や過去、その他の秘密を漫画ネタバレから考えていきたいと思います。
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シ村の正体を過去のネタバレから考察
シ村の正体
シ村は他の職員と一緒で元死刑囚です。
一番忙しいといわれる総合案内に自分から志望してから職務をこなし、死んだ人々を常に営業スマイルで案内しています。
シ村自身は聞かれない事には答えない、一歩引いた位置で死んだ人々と対応をして、職員としては申し分ないと思います。
しかし、時々その笑みが変わる瞬間があります。
大体は悪い人間に対し吐き捨てる言葉が多いのですが、ある時、加護の会の信者が死役所にやって来た時、血相を変えて問い詰める場面がありました。
市村幸子と言う女性の存在を聞いてはいたのですが、信者が煮え切らない答えをすると
「とっとと答えろ」
と恐ろしい顔を見せるときがありました。
つまりシ村は通常の正義感は持っているも、過去に加護の会に何か因縁が見られるのだと思われます。
では加護の会とシ村との関係はどうなのでしょうか？
その事は『死役所』13巻から始まるシ村の過去の回想で明かされました。
シ村と娘と嫁（妻）
シ村は市村幸子という女性と結婚していました。
幸子は美幸と言う一人娘がいました。
しかし、美幸は非常に偏食をする子供でした。
母の母乳を5歳まで飲み、その後は絵具や雑草等、通常人が食べないものばかり食べていました。
シ村と幸子は初めは気にしていないも、医者にしっかり食べないと死ぬかもしれないと言われてサチコは焦るようになります。
それを治すために訪れたのが加護の会でした。
一度は帰るも、不安になった幸子はシ村を置いて加護の会へ再び行ってしまいます。
美幸は連れ帰せるも幸子の所在は不明に…。
どうもその後、シ村は幸子に会えていないようでした。
また、留守番をしていた美幸が何者かに殺されてしまいます。
それによってシ村は絶望に落とされた様子。
つまり、加護の会は妻の幸子がまだいる場所であり、直接ではないも娘が死んだ原因とシ村は思っているのではないでしょうか？
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シ村の罪は冤罪なのか？
シ村は冤罪なのは確実なようです。
ある死んだ人物がシ村の過去の経歴を見た時、シ村の過去を見て涙を流しました。
その後、シ村に冤罪なのに成仏しない事を聞いており、ほぼ冤罪なのは間違えありません。
本人も冤罪と言いきっています。
ただ、シ村が何故冤罪を受け入れたのかは不明です。
刑務所内でも何か達観したような様子で、刑務官にも不思議がられる存在だった様子。
妻を取り戻すなら冤罪を晴らすべきですし、そこもまだ不明です。
また総合案内を続けている理由も不明です。
冤罪なら普通、すぐに成仏できるはずなのですが、シ村は総合案内を続けています。
加護の会の情報集めとも思えますが、死んでしまっては現世にそれを伝える方法が無いのではとも思われます。
もしかすると、現世と交流か介入する手段があり、加護の会に対する復讐をはたそうとしているのでしょうか？
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まとめ
今回はシ村の正体と過去を考えていきました。
シ村の過去に加護の会が、大きく関わっているのは間違いないでしょう。
しかし、何故志村は冤罪を受け入れたのか、死んだ後に総合案内を続けている理由は分かりません。
シ村が冤罪を受け入れたのは、脅されていたのかさえ思います。
現世に絶望するにしたら、妻の幸子の事をこれほどこだわる理由がわかりません。
更にわざわざ忙しい総合案内を志望し、続ける理由も不明です。
恨みを晴らしたいのか、何か現世に介入出来る方法があるのか何か秘密がありそうです。
さまざまな謎があり、そもそもなぜ死刑囚が死役所の職員になるかも分からない不思議な世界。
今後に謎が解かれていき、シ村に真の笑顔が見られる事を願っています。