「悪いうさぎ」は、トラブルに愛される女探偵、ハムラアキラ（葉村晶）を主人公とした長編小説。
前哨戦では、足を踏まれた上にナイフで刺されてしまった晶。
序盤戦（ドラマ版ハムラアキラ5話内）では、退院直後から家出した女子高生の調査をしますが、手がかりとなる人物が死体となって発見されてしまいます。
まだまだ物語は謎だらけで、解決の糸口は見えていない状況です。
今回はその続きです。
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ハムラアキラ原作ネタバレ｜悪いうさぎX（ドラマ5話-2）
滝沢家の人々
晶と長谷川は滝沢家に赴き、美和の母親・辻亜寿美から、娘の捜索を依頼されます。
亜寿美は誰かからの密告によって、美和が行方不明だと知り、滝沢の元に来たのです。
晶は2人に、綾子が殺されたことを知らせます。
そして依頼を受けるにあたり、亜寿美に幾つか頼み事をし、受け入れられました。
まず、亜寿美の了承を得た晶は、美和の広い部屋の中に入ります。
そこでパソコンを買ったらしいクレジットの明細と1枚のハガキを見つけました。
ハガキの差出人は「カナ」。
そこには、アヤに紹介されたというバイトについて書かれていました。
さらに晶は家政婦の加藤愛子から話を聞きます。
愛子は離婚してから滝沢家に住み込みで働いていて、滝沢家の内情にも詳しい様子です。
そこでは美和の家出に関するヒントは得られませんでした。
しかし愛子は、綾子が公園で柄の悪い男と会っていた話や、別な日に綾子が男を尾行していたことを晶に教えてくれます。
また、愛子の話から、晶は美和が明石香代という乳母に育てられたことを知るのでした。
手に入った新しい情報
晶は、ミチルの父親である平から電話で謝罪され、食事に招かれます。
一度は断った晶ですが、情報が手に入ると考えて招待を受け、友人である咲が働く新聞社で平について調べます。
新聞社を出ると桜井から電話があり、
- 世良が晶を逆恨みしていること
- ミチルが親に内緒で劇団に入っていたこと
- みのりの交際相手が結婚詐欺師であること
などを聞かされます。
その後、晶は亜寿美に会いに行くのでした。
滝沢が社員に調べさせた美和の調査結果を手に入れ、美和に関する話を聞くためです。
話の流れで、亜寿美は、美和の乳母をしていた香代の娘が「カナ」だと思い出します。
亜寿美の部屋には人の気配があるものの、誰が潜んでいるのかは分かりません。
話を終えて帰宅した晶は、部屋の前でカラスに襲われてしまいます。
それは、家のまわりに生ごみが散乱していたから。
片付け終わった晶の元を大家の光浦が訪ね、
「部屋を貸している飾磨という夫婦がいて、妻が最近誰かにつけられているようだから調べてほしい」
という依頼をします。
さっそく光浦と二人で、対象者の恭子を尾行すると怪しげな男が現れますが、取り押さえてみるとそれは恭子の父親でした。
くるみ
綾子殺しの犯人、逮捕される
翌日、晶は柴田から、綾子殺しの犯人が捕まったと知らされます。
実は綾子の部屋からは大麻が見つかっていたのです。
そこで警察は売人を調べ、滝沢家の家政婦・愛子に写真を見せて売人を特定していました。
犯人の名前は小島。
彼は個人タクシーの運転手をしながら大麻の売人をしていました。
金銭的に裕福でなかった綾子は小島と肉体関係を持つことで大麻を手に入れていました。
しかし、それを美和に知られて脅されたことにより、綾子から手を引いたのです。
綾子は美和が行方不明になったため、小島に話を聞こうと「会いたい」と連絡。
それが自分に会いたいのだと勘違いした小島が激昂して綾子を殺したというのです。
柴田は晶に情報があったら連絡をくれるように頼みます。
そこで晶は、代償として、みのりの恋人である牛島の前科を調べるよう依頼します。
カナの行方
晶は、美和と付き合っていたという藤崎という男と会います。
2人が付き合っていたのは僅か2週間でしたが、彼女に藤崎を紹介したのがカナでした。
藤崎から聞いたカナの住所へと向かう途中で、晶に、長谷川探偵調査書の村木から連絡が入ります。
美和が買ったパソコンの配送先は、カナの住所でした。
しかしカナは既に引っ越しており、勤務先の映画館も辞めていることが分かります。
世良の逆恨みを考慮した晶は、村木から特殊警棒を手に入れます。
そんなところに長谷川から連絡が入り、小島の所持しているリストから美和の名前が出てきたことにより、亜寿美が依頼を取り下げたと知らされます。
晶は調査を続けようと食い下がりますが、長谷川には通じません。
そこで晶は柴田を訪ね、カナの名前がリストにあるか知ろうとしますが、柴田は全く相手にしません。
それどころか晶を邪険にし、胸倉をつかみます。
幸いなことに村木が引き離してくれましたが、メモを残すと柴田は立ち去ってしまいます。
実は、小島は警察署内で自殺しており、柴田は晶に構っている余裕がなかったのです。
柴田から渡されたには、牛島が結婚詐欺で前科2犯だと記されていました。
翌日、平と会う準備をしていた晶のもとに光浦が現れます。
そして生ごみが撒かれていた日、世良らしき人物が目撃されていたことを告げます。
疲れた晶を待っていたもの
待ち合わせ場所に行くと、ミチルと平だけでなく、ミチルの母親・貴美子も来ていました。
晶の怪我を気遣いながらも、話題は、美和や今回の事件のものとなり、貴美子は、亜寿美が美和を殺したのではないかと考えているようです。
なぜなら亜寿美の経営する宝石店の経営がうまくいっていないからです。
場が険悪な雰囲気になりながらも、なんとか穏やかに会食は終了。
その後に、平はミチルを助けてやってほしい、と分厚い封筒を晶に渡そうとします。
しかし晶は「何かあったら助けるが実費だけ請求する」と封筒を受け取りません。
さらに、貴美子が晶に話しかけますが、なぜか、ミチルが男であるかのような内容でした。
考えないようにして晶は平家の人々と別れ、喫茶店へと入り、牛島の資料を読んでから、桜井たちが牛島を追及している店が見える場所に移動します。
どうやら桜井の仕事はうまく行っていないようです。
そこでタクシーで帰ろうとした晶ですが、誰か足を踏まれてしまい、痛みでへたりこみます。
そんな晶に声を掛けてきた男が。
なんと、それは牛島でした。
みのりの友達であることを告げると、牛島は「話したい」と晶をお茶に誘います。
他人の恋愛には興味はない、と突き放して晶は帰宅。
そんな晶を待っていたのは、家の周りに撒き散らされた生ごみでした…。
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ハムラアキラ原作ネタバレの感想｜悪いうさぎX（ドラマ5話-2）
大麻の売人である小島が綾子殺しの犯人として捕まり、動機も明確です。
しかし、美和の行方が分からない状態のまま、小島は自殺してしまいましたね。
亜寿美の部屋にいたらしき人物が誰なのかも気になるところです。
行方不明の可能性があるカナという女性がどのような人物なのかも、まだ謎のまま。
それなのに、中途半端な状態で依頼は取り下げられてしまいました。
依頼は取り下げられても、晶の周囲には問題が山積みです。
みのりの恋人である牛島が結婚詐欺師であることや、世良からと思われる嫌がらせが続くなど、まだまだ晶の不運は続きそうです。
特に世良の嫌がらせはエスカレートしそうな雰囲気がありますね。
これから、物語はどんなふうに展開していくのでしょうか。
続きが楽しみです！